身体健康論

医療・トレーニング・食事・仕事についてのブログ

フィットネスにおいて科学がすべてではない。

さて、ブログタイトルがある一部には大きな批判を受けそうだが、アスリートやコンテストに出るような人には科学が必要である。どのようなトレーニングプログラムを組む必要があるのか、どのエクササイズを選択するのか、ある程度エビデンスに基づいたものが必要である。例えば、プロゴルファーにおいて長距離のランニングの練習は、ウエイトトレーニングよりも優先度低いはずである。すべてのトレーニング要素を分析して、効率的で効果的なプログラムを作成し、随時修正を加えながらパフォーマンスを最大限にしていくことがフィジカルコーチとしての仕事である。しかし、多くのフィットネスでは、そんなことどうでもいいのである。簡単に言うとめちゃくちゃな事を言う人が多い。

 

猫背の改善がしたいから体幹を強くする方法を教えて欲しい。

 

この言葉には色々な不思議が隠されている。僕の伝え方が悪いのだろう!分かりやすいように説明しているが、どうも納得しない。多分、このクライアントは僕のことを信用してないのだろう。だって、体幹トレーニングよりも先に必要なことがあると言われたのだから。だから、納得しない。伝え方が悪いのは、僕の反省するべき点である。

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クライアントは身体について詳しくはしらない。当たり前である。だから、僕の仕事がある。しかし、多くの人が自分自身の身体の現状について知らない。知らないはずなのに改善策だけ知っているのはおかしい話である。世の中の事故や事件、問題において原因追求・解明をせずに改善策を行うことはあり得るのだろうか?たぶん、⚪️⚪️が原因だから、⚪️⚪️しよう!ってそれが本当に適切な改善方法だとも確認ぜずに時間を費やすのは果たして良い方法なのだろうか。どうしても、僕は時間の無駄だと思ってしまう。

 

身体を効果的に改善するのは、適切な方法を継続することである。

 

だから、このクライアントにおいては「猫背改善」よりも「体幹トレーニング」をしたかったのかもしれない。自分が行いたいトレーニングの理由を後付けしてしまうと訳のわからないことになる。ま、それを見抜けない僕も間抜けである。

 

フィットネスでのパーソナルトレーンングにおいて科学はそれほど重要ではないのかもしれない。僕自身としてはとても残念なことであるが、それが現実だと思う時がある。僕自身がすべての科学を把握しているわけではないが、少なくとも身体の原理原則から外れていることはしていない。しかし、理屈っぽ過ぎるのはダメなんだろう。これからは気をつけよう。