身体健康論

医療・トレーニング・食事・仕事についてのブログ

身体を変えるのに手遅れはある

こんにちは。

 

最近、呼吸に関することに興味があって指導法や評価法など色々と試行錯誤している状態ですが、その中で一つ気付いたことがあります。

 

機能的な胸郭を持っている人が少ない

 

まぁ〜少ない。デスクワークの影響や運動不足による筋力不足など色々な原因はたくさんあると思いますが、それでも胸郭のアライメントが崩れている人が多いことにちょっと驚きます。僕が1日で見る人数は平均的に15名〜20名位ですが、多分7割近くはアライメントが崩れてます。その影響なのか、上手に呼吸できている人は少ない。それは痛みを抱えている人が来る場で働いているからかもしれないけど、それでも多い。

 

ダイエットに手遅れはないと思うけど、ボディーメイクと姿勢改善には手遅れがあると最近感じている。ボディーメイクって出すとこ出して、引っ込めるところを引っ込める必要があるわけで、その為には下地となる骨格が綺麗じゃないと難しい。じゃあ〜骨格ってどうやって整えるの?ってなると思うけど、基本的には動いて整えること。整体などの矯正は一時的な効果がほとんど、症状が良くなるから変わった気になるけど、身体が変わるのは根本的な身体の使い方が変わらないと変わらない。

 

骨格を整えるにも歪んでしまっている原因が構造的なのか、機能的なのかで結果は大きく変わってくる。手遅れと言ったのは構造的な場合である。骨や関節が動かない状態になってしまっている場合は、どうしようもないことが多い。どうにかなったこともあるよ!って場合は機能的なものだったからである。

 

僕自身が指導していて気になるのは、この構造的な問題がいつから始まり、いつ完成するのかという点である。よほどの例外(特発性側湾症など)ではない限り、生活習慣での癖が大きく関わっていると思うのだが、改善できるデットラインが人によって違う為、難しい。構造的な問題はある程度年齢を重ねている人が多いが、30代でもビックリスぐらいの胸郭の歪みを持つ人もいた。指導の中で症状の改善は見られたが、姿勢自体が大きく変化にするには至らない。むしろ30代でも骨格は構造的な問題になるんだと改めて思った。

 

身体を変えたい、健康を維持したいと考えているのなら早いことに越したことはない。早い方が圧倒時に結果が違う。若いうちは動けるのが当たり前だし、動けるから問題ないと考えるが、高校卒業あたりから体育の授業で動くわけでもなく、座っていることが多くなる。ましてやスマホと睨めっこする時間が長い状態になる。知らない間に少しずつアライメントの崩れが進行するから厄介である。

 

早めから健康に気をつけましょう。姿勢を維持する為にも適切な運動をしましょう!と呼びかけるつもりはない。自分の身体は自分で責任を持つべきである。僕らの仕事はみなさんの身体に対する問題を解決することだが、神の力を持つ者でも無い僕には限界がある。どうしようもなくなって泣き付かれて手遅れなものは手遅れである。でも、そんなことは実際に言えないし、どうにかしようと考えるけどね。ただ、もう少し早い段階でどうにかできなかったとは思うよね。

 

身体に関わる仕事ですから、やれることはやります。でも、やれないこともあります。現段階で構造的問題の症状改善はなんとなる可能性がありますが、形を変えるのは難しいです。手遅れになる前に自分の身体のことに気づくことを願います。